


天城を舞台にした池波正太郎の小説「天城峠」はご存知ですか。
「天城峠」は、松本清張の「天城越え」より一年早く昭和31年に書かれたもの。
この「天城峠」は時代小説に入っていく前の作品の一つで、 軽快なタッチで
バスの車窓から湯ヶ島の景色が描かれています。
~三島から駿豆鉄道に乗り換え修善寺から下田行きのバスに乗り、
沿道の季節はずれで客もない温泉場をいくつも抜け、森閑として、
のびやかな伊豆の村々を揺られて湯ヶ島を越すと━━おだやかな
起伏を見せた山肌を背景に、梅が咲き、春の休暇中で子供の笑い声に
満ちたている街道の田園風景は何時の間にか車窓にせまる山肌と森林に変わり、
狩野川に沿った道は、ゆるやかに曲がりくねってのぼりはじめた。~
池波正太郎 「天城峠」より

天城湯ヶ島温泉旅館組合ではしろばんばの里を歩く
井上靖「洪作少年の歩いた道」文学散歩を企画いたしました。
2月2日から4日間、白壁荘主人が皆様をご案内いたします。
どうぞご参加ください。
◆しろばんばの里 井上靖「洪作少年の歩いた道」
【開催日】 平成29年2月2日(木)3日(金)、7日(火)、8日(水) ※雨天中止
【開催時間】 10時20分 天城会館集合 10時30分 出発~約1時間50分程度
【集合場所】 天城会館(夕鶴記念館前)
【内容】 井上靖『しろばんば』の物語に登場する、洪作少年が歩いた道を巡ります
旧湯ケ島小学校、旧道、しろばんばの文学碑、『上の家』のある四辻、天城神社、馬車の駐車場、雑貨屋(幸夫の家)、造り酒屋(芳衛の家)ほか
【参加費】 500円(日替わりのおもてなし・お茶付き、ガイド料込)

浦城いくよさんが書かれた「父井上靖と私」の出版記念パーティー が
昨日7月23日、六本木の国際文化会館で盛大の行われました。

この本は、ご家族でなければ分からない井上靖先生のことが詳しく書かれていて
興味深いです。湯ヶ島時代のことも詳しく書かれていいるので湯ヶ島の資料にも
なっています。
今年1月のあすなろ忌で浦城さんは「皆さんの話を聞いて。私達家族が知らない
父のことがいろいろとありました。是非書き留めていてほしいと話されたことを
思い出しました。
是非とも読んでいただきたいい1冊です。

劇団の裏方で働く主人公と、若い俳優が天城を越える物語。
池波正太郎は、鬼平犯科帳や真田太平記など時代小説の
イメージが強いですが、この「天城峠」は時代小説に
入っていく前の作品の一つ。
バスの車窓から春の湯ヶ島の景色が描かれています。
~三島から駿豆鉄道に乗り換え修善寺から下田行きのバスに乗り、
沿道の季節はずれで客もない温泉場をいくつも抜け、森閑として、
のびやかな伊豆の村々を揺られて湯ヶ島を越すと━━おだやかな
起伏を見せた山肌を背景に、梅が咲き、春の休暇中で子供の笑い声に
満ちたている街道の田園風景は何時の間にか車窓にせまる山肌と森林に変わり、
狩野川に沿った道は、ゆるやかに曲がりくねってのぼりはじめた。~
池波正太郎 「より天城峠」

1月26日の毎日新聞朝刊「日本の風景」一面を使った記事で、早稲田大学の 原 剛先生に、井上靖の小説「しろばんば」のこの、文学の道「湯道」のこと、川端と温泉のこと、そして白壁荘のことなど湯ヶ島と文学を取り上げていただきました。ゆみちの風景写真も大きく載っています。(写真は佐藤充男さん撮影)湯ヶ島は、大正末期から昭和初期にかけて多くの文人が訪れ、多くの文学作品が生まれています。どうぞ、湯ヶ島へお越しください。
明日、2月1日から4日まで毎日、旅館組合主催の文学散歩がございます。
午前10時20分集合、井上靖小説「しろばんば」の主な舞台をご案内。
問い合わせ先 天城湯ヶ島温泉組合 TEL 0558-85-1055
白壁荘 http://shirakabeso.jp/